2008年01月10日

歯科技工士の現状。

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歯科技工士の現状

12月に入り,義歯製作に追われている歯科技工士が多くないでしょうか?
年末に歯を治して,良い正月をと思う患者さんがたくさんいるのでしょう.

  近年,歯科医師数90,000人を突破し,10,0000人に届くのも遠くはないでしょう.まだ増える状況だそうです.最近患者さんが減った歯科医院も多くあるとよく耳にします.

義歯に関しては,増加傾向にあり,これから団塊世代の多くの方々が,義歯年齢になってきます.現在歯科技工士は忙しく寝る時間も惜しんで義歯の数はこなすが利益に繋がらないのはなぜでしょう.大手技工所の義歯単価が上がってきていることにお気づきになりませんか? 外注技工をする方が減ってきているからです.義歯を作る歯科技工士の数が極端に減少してきているからです.

平成16年の厚生労働省のデータから,50歳以上の歯科技工士が10,000人以上います.たぶん今義歯の大半を製作しているのが,この年代でしょう.25歳未満の歯科技工士数が2,500人に満たない,歯科技工士学校はほとんど定員割れ,歯科技工士のなり手がないのです.たぶんここ5年から10年の間に現在総数35,000人の歯科技工士数が20,000人まで落ち込むと予想されます.なおかつ義歯を作るベテラン技工士が極端に減るでしょう.若い歯科技工士は利益率の良い,インプラントやポーセレンに目が向いているような気がします.

これから義歯の数は増えるが義歯を作る歯科技工士がいない.歯科医師5人に対して1人の歯科技工士では,どう考えても対応できない.そのことを知らないのは誰でしょう?
義歯を海外で作ると言う話,日本の免許を持つ歯科技工士以外が作っても判らない現状.手の足りない大手技工所などは,作業単価の安い海外に発注,もしかして患者さんも歯科医師さえもわからないうちに,技術や材料の不安な外国製の補綴物などが多々出回ってきている可能性すら感じます.当然,厚生労働省もこのデータを把握しているでしょう.

止められない海外流失の背景は,日本国内の歯科技工士の減少があると考えられます.義歯の価格の問題,品質の問題,私が予測すると義歯の値段は確実に上がっていくでしょう.歯科医師は良い義歯を作る良心的な歯科技工士を確保しなければ,成り立たない時代がすぐそこまで来ています.

いつまでも安価で義歯は作れない時代になることにそろそろ気がつきましょう.

技工のできない歯科医師や歯科医院の運命はこんなところにキーポイントがあると思われます.もうすぐですよ!!! いい加減に義歯は国を挙げて考えないと・……困るのは患者さん.私はコツコツと義歯をできる限り作るだけです.




激しく同意♪

義歯製作にたずさわる1技工士として同じ事を考えていました。

実際、義歯を作ることができるようになるまで育成、教育していく事は

想像以上に難しいです。


スタッフのやる気と向上心に賭けてみます。
posted by おっさ at 17:00| 静岡 曇り| Comment(10) | TrackBack(1) | 独り言技工士の壺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も内容自体にはかなり同感です。

しかし、歯科医師やラボ経営者の殆どがそこまで認識していないでしょうし、

技工士を育てるようなラボも無に等しく、やる気があってある程度出来るように

なっても給料が変わらずに、低賃金で使い捨てにされるのが現状だと思います。

育成等を熱心にするラボであっても、教育期間の従業員の生活を保障できる

くらいの賃金を払わないでしょうから、育てる人材確保もかなり難しいのでは

ないでしょうか。

専門学校の先生方も、他業種に就職を勧めるみたいですよ。
Posted by nobu at 2008年01月10日 18:18
おっ!おひさしぶり!

久しぶりに呑みにでもいきますか?!

今年も宜しくお願いします。
Posted by 露地者 at 2008年01月11日 07:46
nobuさんへ

横から失礼します。
技工を目指すよりも、他業種をしていくほうが賢明だということをいわれることでしょうか?
Posted by ルイジー at 2008年02月13日 21:38
やめさせちゃう環境しかつくれない経営者

我慢できずにすぐやめちゃう勤務者


ま。

どっちもどっちって感じですかね?

辞めない奴はやめないし、辞めちゃう奴は

どんな環境だろうと辞めちゃうし。

本人次第♪
Posted by おっさ at 2008年02月15日 00:45
辞めちゃう奴は辞めちゃう・・・

辞める人には色んな事情があるのです。

辞めたくなくてもパワハラで精神が参って辞めざるを得ない人もいます。

続ける人は、たまたま職場の環境が自分にあってたのです。

世の中には人それぞれの事情があるのです・・・
Posted by prius at 2009年07月27日 21:07
本当にそうです。
わたしは入社二年目です。
すぐやめる若者にはなりたくなかったし、なんやかんや続けてきたけどもう我慢の限界をとうに超えてしまっている。
少しでもマシな会社に移るか、転職するかだいぶ前から模索しています。
しかし、考えたり、調べたりする時間がない。
法に触れそうなほど低い給料では少しの貯金も難しい。
こないだの12月は休みがたったの1にち。
バイトなど副業も不可能。
生理もほとんど来ない。
病院や歯の治療に行く時間もない。

それでもずるずるしているのは仕事自体が気に入っているからですが、もう体が長くはもたないと思うので、ゆくゆくは断念せざるを得ないでしょう。

とても素晴らしいし、なくなっては困る仕事なので
もっと働きやすくなったらいいのになと切に願っています。

Posted by つばき at 2010年01月07日 00:45
こちらの一連のコメントに、今頃気づきました。

ショックなのはつばきさんのコメントです。
女性の生理も止まってしまうとは、一体なんと言う職場なのか。

つばきさん一人の問題でしょうか?
業界の人たちは、これを何と受け止めているのでしょうか。

女性の生理を止めてしまうと言う事は、まさに人間として生きる事を、命を繋ぐ事を止めてしまうと言う事です。
まさに、今の技工業界、歯科医療業界の実態を示している事だと思います。

どうすれば、この事を伝える事が出来るのか?
Posted by G3 at 2010年03月29日 22:48
私の以前の勤務先では、一日辺り配列から形成までが35床+ロー堤5床+トレー5床程度が一日の平均的な仕事量でした。年末や盆前には各5床程度プラスになります。

それでも19時ごろには仕事が終わっていたので、まだマシな方ですね。

友人の勤務先では毎日深夜5時ごろまで働いていたようです。
時給計算すると100円程度らしいです。

独立した所で新規開拓は難しい業界ですし、企業として安定させるには従業員にも自分がされた様な長時間労働・低賃金で雇用しないと会社が成り立ちません。


増えすぎた歯科医院が淘汰されて質が安定し、価格競争によって下げられた技工料を皆で底上げしないと、本当に技工士の減少して悪循環が止まらないと思います。
Posted by prius at 2010年04月03日 04:02
一日辺り配列から形成までが35床+ロー堤5床+トレー5床程度が一日の平均的な仕事量。そんな大量な仕事を1日で終わらせられる自信が僕にはありません。作業分担制だとしても一日の生産量としては異常だと思うのは僕だけなんでしょうか? 1人1日3.6ケース。人数が5人なら一日18ケースの完成が存在してれば十分です。30人なら108ケース。義歯限定の考えですけどね。余剰分の売り上げは社長さん♪のポケットもしくは過剰な設備投資へ向かうことになるのではないでしょか?
Posted by おっさ at 2010年04月03日 07:18
書き忘れました・・・
一日の1人当たりの仕事量がその数です。
Posted by prius at 2010年04月03日 12:47
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人であるなら、この訴えを直視しろ!!!
Excerpt: 本当にそうです。 わたしは入社二年目です。 すぐやめる若者にはなりたくなかったし
Weblog: WEB歯科技工士会
Tracked: 2010-03-29 23:14